劔岳【源次郎尾根 ③】
7月27日(3日目)
本日は源次郎尾根と北方稜線で長次郎谷で下る計画をしていましたが、メンバーの体力が激減の為と、昨日の北方稜線のルートが不安ともあり、源次郎で頂上を踏み、一般ルートで下山する事になりました。
昨日よりの1時間遅い出発でしたが、昨日一般ルートで登頂した先輩二人と私での3人です。Y田さんは昨日の山行で、体調を崩されたようで、今日は大事を取って休養日として、テント番をしてもらう事にしました
ミツオさんは平蔵谷を興味深く見上げておられました
私達の後から東京からお越しのパーティー5名と一緒になり、終始一緒にワイワイ?と登る事になりそうです。ここでアイゼンを外して、いよいよ源次郎尾根に取付きます
草付きをしばらく登ると、きれいなお花畑に出ました。似合いませんが・・・なにか?
私も今回が初めての源次郎尾根ですが、どうなる事やら。見た事のある(写真では)岩が出て来ました。ここはお助けスリングを後続の為にかけてトップアウトしました
楽しい楽しい岩登りです。なぜか歩いている時よりも、岩を触ってる時の方が楽に感じるのはなぜ?
ミツオさんも真剣そのもの
結局、ロープは2か所出しましたが、二人に感想を後から聞くと、1か所で良かったかもしれません
雑木のトンネルを抜けると、視界が開け尚更気持ちよく登って行けます。多少難しそうな場面では、お助けスリングを設置しました
どんどん気温も上がり、景色も良くなってきました
途中、大きなスラブが出て来ました。始めに私が登って見て、上部が少し迷いそうな個所がありましたが、二人ならなんて事も無さそうでしたので、そのまま登ります
僕はこの辺りからカンテ沿いに行きました
上部はカンテ沿いに行った方が楽な感じでした
練習の成果が出て、二人とも大満足だったと思います
そうこうしていると、1峰の頭付近が見えてくるようになり、壮大な景色を楽しみながら登りました
上部へ行くとガレ場もありましたが、ここはそこまで苦労しません
1峰の頭付近で休憩です。東京からのパーティーと色々話しながら楽しい時間でした。昨日もそうですが、場所が場所だけに、こんな出会いも最高に楽しい時間となりました
景色を見渡すと、昨日の八ッ峰の全貌が見えました。丁度天気も良かったので、ハイキング気分になれた個所でした。
その後1峰をクライムダウンで降りて行きます
ここは1峰と2峰のコルです
2峰の途中ですが、これまでの所、問題もなくルートも明瞭ですので、1峰に比べ2峰は短時間で登れた記憶を感じます
K治さんも「怖い」と思いながらもしっかりとした足取りで、山頂を詰めて行きます
右側と尾根沿い両方にルートがありました
これが2峰の頭付近です。岩を歩いて、進んだ先には懸垂下降地点がありました
先に降りた私は、ここぞとばかりにタバコを1服
お二人ともナイスでした。見てても安心な懸垂下降でした
後は本峰までガレ場の歩きです。安心して油断をしないようにと告げて、スタートです
一部不明瞭な個所もありましたが、ほとんど踏み後もあり、後は落石させないように、しっかりと歩けばいい所でした
中央付近の草付きの下を斜めに上がる感じのルートでした
上部の雪渓が残っていたので、心配してましたが、アイゼンまで履く事もなく、直下に到着
いやいやお疲れ様でした。時間はだいぶ遅れましたが、許容範囲と言う所で
またもや背景が真っ白な山頂で残念でしたが、パチリと
段々と寒くなってきましたので、早々に雑談も切り上げて、帰路に付く事にしました
段々と体力がなくなって来たようで、二人とも遅れ気味ですが、声をかけて元気づけて下降します
それは長い一般道、疲れ果てました・・・・
約12時間の源次郎尾根でした
明日は06:00に起きて、下山となります・・・。